コーヒー農園との取引ってどんなのがあるの?

コーヒーのサードウェーブにおける特徴的な動きとして「フェアトレード」「ダイレクトトレード」が挙げられます。

どちらもコーヒーの生産者と消費者をつなぐ大切な仕組みですが、具体的にどういったものなのか、どう違うのかについて説明していきたいと思います。

この記事を読むことで、スペシャリティコーヒーに対する理解がより深まり、楽しむことができると思います。

フェアトレード

フェアトレードは1946年アメリカで始まったとされている「発展途上国の経済的に弱い立場にいる生産者と経済的に強い立場にいる先進国の消費者が対等な立場で取引をする」という動きです。

具体的には、適正な賃金を支払ったり、労働環境を整えることで生産者の生活の向上を図ることが目的です。

コーヒーの世界ではこのフェアトレードという概念は、1960年代〜2000年頃までのセカンドウェーブの時期に広まりました。

それまでのファーストウェーブでは、品質よりも大量に作ることを目的としていたため、生産者は低い賃金で働かされていました。

そのような貧困状態が続いたため、より良いコーヒーを作ろうという考えも生まれず、コーヒーよりもお金になるマリファナやコカインなどの栽培に切り替える農家さんも多くいました。

そうした生産者を支援するために、正規の報酬価格で取引するというフェアトレードの考え方が導入され、生産者は安定して収入を得ることができるようになりました。


具体的な取り組みとしては、コーヒーの市場価格が落ち込んだ際の最低価格の保証や、「フェアトレード・プレミアム」と呼ばれる奨励金の仕組みなどです。

「フェアトレード・プレミアム」は生産地域の社会発展のために使われる資金で、機材の購入や、学校、病院のような施設に使用し、生活水準を向上させています。

また、「カップ・オブ・エクセレンス」などのコーヒーの品評会が開催されることによって、生産者がより高品質なコーヒーを作ろうと努力してくれています。

コーヒーに限らず様々な製品に対して使われているフェアトレードの仕組みは、3つの大きな基準で成り立っています。

①経済的な基準

1つ目は、経済的な基準です。

これは、先程の最低価格の保証や「フェアトレード・プレミアム」の他に、長期的な取引をすることや、天災等で生産ができなかった際の前払いの仕組みなどがあります。

社会的基準

2つ目は、社会的基準です。

生産者の安全な労働環境を整えたり、差別や、児童による労働、強制労働を禁止しています。

この基準があることで、その農園で働く生産者の人は、安心して仕事をすることが出来ます。

③環境的基準

3つ目は、環境的基準です。

農薬の使用量を減らしたり、その土地の生き物の保全活動などを行い、環境に配慮した持続的な生産ができるようにするための基準です。

フェアトレードは上記の3つの原則のもとで、認証されています。

フェアトレード認証を受けた商品には、認証マークが記載されます。

この認証マークのついている商品を買うことで、生産者の生活の安定につながったり、より良い製品を作ろうとする意欲や、それに必要な機材の購入の支援などに繋がります。

ダイレクトトレード

ダイレクトトレードとは、仲介の業者を挟まずに、直接生産者から買い付ける方法のことです。

例えると、スーパーで野菜を買うのではなく、農家さんの畑に行って、直接農家さんから売ってもらうようなイメージです。

ダイレクトトレードをすることで、高い品質の商品を購入することが出来ますし、農家さんにも直接品質に見合ったお金が渡るので、双方にメリットがあります。

またサードウェーブでは、そのコーヒーのトレーサビリティストーリーも重要視されるので、その情報を手に入れることができる点でもメリットがあります。

しかし、農作物であるコーヒーは収穫した後でなければ生産量や品質が確定しないというデメリットもあります。

生産者側には、品質によって価格が変わったり、買ってもらえないなどの不安要素もあるので、生産者と買取をする側の信頼関係が重要になります。

生産者側は、買い手を信じて、高品質なものを求められている量生産するための努力、買い手側は、生産者がいいものを作ってくれると信じて、買い付けに行き、正当な値段で取引することが求められます。

お互いが信用しあって、より美味しいコーヒーを作ろうとする思いが大切です。

COE(カップオブエクセレンス)

また「カップ・オブ・エクセレンス」と呼ばれるコーヒーの品評会で上位に入賞すると、コーヒーの価格も大きく上がるため、生産者は高品質なコーヒーを作ろうと日々努力しています。

ダイレクトトレードが一般的になることで、生産者に支払われるお金が多くなるので、そうした動きがもっと広まっていくと思います。

まとめ

今回は「フェアトレード」「ダイレクトトレード」についてご紹介しました。

フェアトレードは生産者に対して、適切な金額を支払い、生産者の生活水準を上げるために様々な取り組みをしています。

ダイレクトトレードは、生産者との信頼関係の上で、中間業者を挟まず、直接買い付けに行くことによって高品質なコーヒーを手に入れることができ、生産者にも直接お金が渡るというメリットがありました。

どちらもこれからのコーヒーの世界で大切になる考え方であり、もっと広まっていけばより良いコーヒー栽培につながると思います。

最近は、この「フェアトレード」「ダイレクトトレード」のコーヒーを取り扱っているカフェも多いので、立ち寄った際にはぜひ確認してみてください。